ぽん太のよりみち精神科

たんたんたぬきの精神科医ぽん太のブログです。ココログの「ぽん太のみちくさ精神科」から引っ越してまいりました。以後お見知り置きをお願いいたします。

【温泉】身も心もデトックス。現代の湯治宿、養生館はるのひかり。

 養生館はるのひかりは、観光客で賑わう箱根湯本の近くにありながら、静かで落ち着く大人の宿です。源泉掛け流しの温泉と無農薬野菜の養生食で身も心もデトックスできます。

 この宿がおすすめな方

  ・女性のペアや一人旅。
  ・玄米食有機野菜をいただきたい方。
  ・静かでゆっくりした時間を過ごしたい方。

 この宿をおすすめしない方

  ・大勢で飲んで騒ぎたい方。
  ・肉などをお腹いっぱい食べたい方。

 

緑の中の茅葺の母屋

 箱根湯本駅から温泉街を抜け、急坂を登って徒歩15分。旧東海道沿いにある「はるのひかり」の周辺は静寂に包まれ、観光客があふれる駅前の賑やかさが嘘のようです。(注:宿としては、徒歩よりも100円乗合バスの利用をおすすめしております。)

 そんな中、緑に囲まれた茅葺き屋根の母屋が見えてきます。

 梅雨の季節とはいえとっても暑い日でしたが、茅葺き屋根の下は涼しい風が入り、樹々の緑が鮮やかでした。

 庭もきれいに刈り込むのではなく、野趣あふれる雰囲気になってます。

 格子窓越しに見える母家の屋根。

 読書室です。広々としたスペースで、ゆったりとした時を過ごすことができます。

おしゃれな和モダンの客室

 お部屋も民芸調で落ち着きます。宿泊棟は斜面に沿って建てられており、階段で結ばれていてバリアフリーではないので、注意が必要です。お布団は自分で敷きます。

 洗面所まわりもスッキリとデザインされており、女性に喜ばれそうですね。

 現代風の「書院」スペース。本を読んだりするのに最適です。

温泉:源泉掛け流しをお好みの温度で

現代アートのような2F浴室

 2F浴場です。シンプルですが現代芸術のような美しさです。椅子を置くというセンスがすごいですね。浴槽の縁は石張りですが、内部や床はコンクリート打ちっぱなしです。

 お湯はもちろん源泉掛け流し。無色透明でやわらかいお湯です。一番奥の浴槽に源泉が注がれ、順次手前に流れてくる方式で、手前になるほどぬるくなります。お好みの温度で楽しめます。

 夜中に男女入れ替えとなりますが、きほん女性が多い宿ですから、広いこちらの浴室は昼から夜は女性用、翌朝が男性用となります。

池の緑と岩に臨む1F浴室

 こちらが1F浴室です。窓の外は岩と木々に囲まれた池があります。金魚が泳いでいるので、露天風呂と間違える心配はありません。

 やはり左の浴槽が熱めで、右がぬるめとなります。浴槽や床はタイル張りですね。

 壁や天井は白いタイル。天井がかまぼこ型になってます。

温泉分析書・肌にやさしい弱アルカリ性の湯

 温泉分析書です。泉温54.2度。pH8.2の弱アルカリ性で、お肌すべすべ系ですね。とても柔らかいお湯で、ぬるめの浴槽にゆっくりつかっていると気持ちいいです。

夕食は有機野菜主体の低カロリーな養生食

 夕食は、古民家風の和モダンのお食事処でいただきます。

 有機野菜中心の「養生食」です。タンパク質は……揚げ出し豆腐と、お鍋のお豆腐だけです。でも野菜はとっても美味しいですよ。まわりがパリパリの揚げ出し豆腐は初めてでした。

 お品書きです。カロリーは500kcal未満とのこと。

 実はぽん太は先日大腸ポリープを取ったばかりなので、まだ食事制限中。そんなこともあって今回この宿を選んだのです。

 自家製の旨辛味噌とケールのふりかけ。旨辛味噌の方は大腸のためにちょっとだけにしました。

 ご飯は微発芽玄米ご飯。毎日発芽させたものを炊いているそうで、噛み締めると甘みがしてきます。

 デザートのミカンの寒天は素朴なお味。

この時期ならではのホタルの鑑賞会

 夕食後、母家の裏手の水路でホタルの鑑賞会が光られました。撮影は禁止です。十匹程度でしたが、闇夜に明滅する姿は美しくもはかなげでした。

朝食もとってもヘルシー

 さて、こちらが朝食です。エボダイの干物が貴重なタンパク源です。ご飯は雑穀米。

 メニューです。朝食は350キロカロリー以下。

 リクエストで自家製の納豆をいただけます。大粒の黒い納豆で、ご飯にまぜずにこのまま頂きます。左上は自家製の酵素ドリンクです。

 もうひとつハーブティーもリクエストで頂けます。使用ハーブは時に応じて変わるようで、聞いたけど忘れてしまいました。

宿の周辺の散策もおすすめです

ひなびた弥坂湯

 帰りがけに近所を散策。しぶい銭湯がありました。

秀吉の小田原征伐の本陣となった早雲寺

 こちらは早雲寺ですね。北条早雲の遺言に基づき1521年に創建。「北条」とはいっても戦国時代の話ですから、「鎌倉殿の13人」とは関係ありません。

 1590年の小田原征伐豊臣秀吉の本陣が置かれましたが、その後一帯は焼き払われました。現在の伽藍は江戸時代のものです。

 

基本情報

【旅館名】養生館 はるのひかり
【温泉名】箱根湯本温泉
【住所】神奈川県足柄下郡箱根町湯本554
【公式サイト】・https://harunohikari.com
【宿泊日】2022年6月中旬
【泉質】ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
  ◎源泉掛け流し 加水(-)、加温(-)、循環(-)、消毒(-)
【宿泊料】2食付スタンダート養生プラン 2名1室、1人14,080円。

  (1泊の場合は現金払いです)