ぽん太のよりみち精神科

たんたんたぬきの精神科医ぽん太のブログです。ココログの「ぽん太のみちくさ精神科」から引っ越してまいりました。以後お見知り置きをお願いいたします。

2024-01-01から1年間の記事一覧

【仏像】東京国立博物館・総合文化展(2024年3月27日)

特別展「中尊寺金色堂」を観たあと、いつものように総合文化展(常設展)にも足を運びました。 仏像は3つの部屋にあり展示替えあり 本館1階11室 島根県赤穴八幡宮の八幡三神坐像 山形市慈光明院の羅刹女立像は寒河江の慈光寺から移されたもの 解説がよくわか…

藤原清衡の祈りが息づく感動の11体・特別展「中尊寺金色堂」東京国立博物館2024年

中尊寺金色堂の建立900年を記念し、中央須弥壇に安置される国宝11体がすべてが一堂にそろう特別展。仏さまたちの方がらわざわざ岩手県から東京までお越し下さっているですから、見に行かない手はありません。 このブログでは本展覧会の出品作のうち、仏像に…

『女殺油地獄』の与兵衛はいくらのためにお吉を殺めたのか?

浄瑠璃や歌舞伎で演じられる近松門左衛門作の『女殺油地獄』は、借金をどうしても今日中に返さないといけない与兵衛が、豊島屋の女房お吉を油まみれになりながら刺し殺し、お金を奪うという凄惨な場面で有名です。 でもいったいどれほどの金額のためにお吉を…

若さゆえの好演!隼人の『女殺油地獄』三月花形歌舞伎(2024年3月南座)

隼人くん推しのにゃん子につきあって、京都南座まで花形歌舞伎を観に行ってきました。正直あんまり期待してなかったけれど、「女殺油地獄」の隼人くんの与兵衛が素晴らしく、すっかり引き込まれて思わず涙をこぼれてきました。若さが生み出した体当たりの名…

大野和士指揮の繊細で甘美な「トリスタンとイゾルデ」新国立劇場オペラ

新国立劇場に『トリスタンとイゾルデ』を観に行ってきました。いや〜良かったです。 ぽん太が前回このオペラを観たのは、調べてみると2007年のベルリン国立歌劇場の来日公演。この間、「前奏曲と愛の死」は動画やCDで何回かは聴いたものの、全幕は17年ぶりで…

シウリーナの歌唱力に驚愕「オネーギン」新国立劇場オペラ2024年・付:チャイコフスキーの愛と苦悩

ぽん太の2024年最初のオペラは、新国立劇場で上演された「エウゲニ・オネーギン」でした。 プーシキンの原作を元にチャイコフスキーが作曲した名作オペラですが、クランコ振付のバレエ版も有名です。 チャイコフスキー自身が「オペラ」ではなく「抒情的情景…

醍醐寺伝来の平安仏、如意輪観音像と二童子像が加わった半蔵門ミュージアム常設展

半蔵門ミュージアムに京都醍醐寺伝来の平安仏、如意輪観音菩薩坐像と二童子像が加わったと聞き、見に行ってきました。 これらの仏像が加わるのは常設展なので、今後は継続的に拝観できることになります。なかなか見事な仏像で、こうした仏像を無料で拝観でき…

「年始ご挨拶」が復活!隼人くんが与三郎を熱演 新春浅草歌舞伎第1部

新春浅草歌舞伎を観に行ってきました。妻にゃん子の「推し」の隼人くんが切られ与三郎を演じるとのことで、おつきあいで第1部を観劇。 今年は松也らの座組になってから10年目の節目となる年なので、演目に古典の大作をそろえているそうです。 浅草公会堂の入…

普段は拝観できない仏像がいっぱい・特別展「足柄の仏像」神奈川県立歴史博物館

足柄とは神奈川県西部・湘南の地域を指すそうで、大雑把に言うと、神奈川県のうち小田原より西の地域です。 この地域には多くの仏像が伝えられていますが、非公開のものが多いので個人で廻るのは大変です。今回はそうした仏像を一度に拝観できる貴重な機会で…

重文銅造大日如来をはじめとする平安まで遡る諸仏「国府津山 宝金剛寺-密教美術の宝庫-」鎌倉国宝館

2023年秋に鎌倉国宝館で行われた特別展「国府津山 宝金剛寺-密教美術の宝庫-」を見に行ってきました。 宝金剛寺(ほうこんごうじ)は小田原市という近場にありながら、仏像の拝観は2年に1度の秋の文化財公開の時しかできません。しかも博物館ということで…