「さまよえるオランダ人」新国立劇場2025年1月29日
オランダ人役のエフゲニー・ニキティンが気管支炎で休演したのが残念でした。河野鉄平が代役を勤めましたが、声量や表現力がニキティンに及ばないのは仕方ありません。急な交代なのに主役を全幕歌い切ってくれたことに感謝したいです。カーテンコールでブーイングをした客もいましたが、近くの人がブラボーで打ち消してました。
外人歌手たちは、バランスを取るために声量を押さえたりせず、ガンガン歌ってましたが、この場合はそれでいいのでしょう。
ゼンタ役のエリザベート・ストリッドは、小柄でコロッとした体型で、可愛らしい村娘といった風情で、さまよえるオランダ人伝説のおどろおどろしさにはちょっと欠けました。ジョナサン・ストートンのエリックは好青年らしく、好感が持てました。久しぶりに聴いたダーラント役の松位浩の深いバスや、舵手役の伊藤達人の透明感のあるテノールも良かったです。
マルク・アルブレヒト指揮による東京交響楽団の演奏は、重々しすぎずにスマートな印象でした。
ということで今回の舞台の圧巻は新国立劇場合唱団。水夫たちの合唱や、糸を紡ぐ娘たちの歌もすばらしかったですが、なんといっても第3幕の幽霊船の船乗りたちの歌が圧巻でした。真っ赤に染まった帆が旗めくなか、地響きするような咆哮が心底恐ろしかったです。
演出はすでに何回か上演されたもの。変な読み替えはせずオーソドックスながらも、船の舵輪と糸車で3つの幕を関係づけたりして悪くないと思います。
公演情報
リヒャルト・ヴァーグナー
「さまよえるオランダ人」
2025年1月29日
新国立劇場オペラパレス
公式サイト・https://www.nntt.jac.go.jp/opera/derfliegendehollander/
【指 揮】マルク・アルブレヒト
【演 出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美 術】堀尾幸男
【衣 裳】ひびのこづえ
【照 明】磯野 睦
【再演演出】澤田康子
【舞台監督】髙橋尚史
【ダーラント】松位 浩
【ゼンタ】エリザベート・ストリッド
【エリック】ジョナサン・ストートン
【マリー】金子美香
【舵手】伊藤達人
【オランダ人】河野鉄平
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
「魔笛」新国立劇場オペラ2024年12月15日
本格的な冬の寒さが訪れた12月中旬、新国立劇場にモーツァルトのオペラ「魔笛」を観に行ってきました。
今回観たのは、新国立では3回目の上演となるウィリアム・ケントリッジ演出のプロダクション。このプロダクションは、ドローイングを使ったアニメを多用したプロジェクションが大きな特徴です。このドローイングが面白すぎて、ついついそっちに目が入ってしまい、歌や演技に集中できないのが残念でした。セリフが整理され、擬音が多用され、ピアノがチェンバロの代わりに使われるというアレンジは、現代的でエレガントな印象を受けました。だがその一方で、演劇的な面白さや盛り上がりに欠けたように思いました。
サイの狩猟の映像は、前回見た時には異質に感じたのですが、今回はウクライナやガザの戦争を思い起こさせ、心に刺さるものがありました。ザラストロに象徴される理性の世界も、決して暴力から自由ではないというメッセージでしょうか。
また今回の舞台ではモノスタトスが黒人ではない演出となっていましたが、サイの狩猟といいい、演出家のケントリッジが南アフリカ人であることと関係しているように思われます。
後で知ったのですが、このプロダクションは、ベルギーのモネ劇場で制作されたものだったんですね。どうりでオシャレなわけです。2005年の制作ですから、大野和士が音楽監督を務めていた時ですね。
全体としては楽しくて、悪くない舞台だったと思いますが、思わず聞き惚れるような歌声は聴けなかったように感じました。
パパゲーノ役の駒田敏章の歌はとても良かったですが、コミカルな表現が少し薄かったように感じました。パミーナ役の九嶋香奈枝も美しい歌声を聴かせてくれました。ザラストロ役のマテウス・フランサは、ドイツ語の発音がちょっと妖しかったですが、重低音は心地よかったです。夜の女王は今回も安井陽子。前回の『ウィリアム・テル』の息子ジェミ役とのギャップがすごく、見事な歌いっぷりでしたが、他の人でも聴いてみたいと思いました。二人の僧侶は声量のバランスが気になりました。
心から感動するというところまではいきませんが、年末の楽しめる舞台という印象でした。
公演情報
「魔笛」
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モールァルト
台本:エマヌエル・シカネーダー
2024年12月15日
新国立劇場オペラパレス
・公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/die-zauberflote/
【指 揮】トマーシュ・ネトピル
【演 出】ウィリアム・ケントリッジ
【美 術】ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン
【衣 裳】グレタ・ゴアリス
【照 明】ジェニファー・ティプトン
【プロジェクション】キャサリン・メイバーグ
【舞台監督】髙橋尚史
【ザラストロ】マテウス・フランサ
【タミーノ】パヴォル・ブレスリック
【弁者・僧侶Ⅰ・武士II】清水宏樹
【僧侶Ⅱ・武士I】秋谷直之
【夜の女王】安井陽子
【パミーナ】九嶋香奈枝
【侍女I】今野沙知恵
【侍女II】宮澤彩子
【侍女III】石井 藍
【童子I】前川依子
【童子II】野田千恵子
【童子III】花房英里子
【パパゲーナ】種谷典子
【パパゲーノ】駒田敏章
【モノスタトス】升島唯博
【合唱指揮】三澤洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【2025・令和7年】調布七福神めぐりガイド
正月を家で過ごすのはもったいないけど遠出は面倒、初詣はしたいけど混んでいるのは嫌、食べすぎたのでウォーキングしたい。そんな皆さんにお勧めしたいのが「七福神巡り」。今回は東京の調布市で行える「調布七福神めぐり」をご紹介します。
事前準備
調布七福神巡りとは?
七福神巡りとは、福をもたらす七柱の神様を祀った自社を正月に巡る、日本の伝統行事です。
調布七福神巡りは、市内に点在するお寺を回るコースで、新年の散策にうってつけで、心も体もリフレッシュできます。深大寺周辺には名物のおそば屋さんがたくさんあるので、名物のグルメも楽しめます。
開催日、時間
開催日は元日から1月7日まで。
時間は午前9時から午後4時半です。
1日でまわる必要はありません。
7つのお寺と祀ってある七福神
①西光寺 大黒天
②大正寺 恵比寿
③常性寺(じょうしょうじ) 布袋尊
④祇園寺 福禄寿
⑤深大寺 毘沙門天
⑥明照院(みょうしょういん) 弁財天
⑦昌翁寺(しょうおうじ) 寿老人
御朱印
2024年の場合は、最初のお寺で色紙を700円で購入し、各寺300円で御朱印をいただくシステムでした。コンプリートしても特に景品はありませんでした。
コースとマップ
コースと回る順番は自由ですが、下にリンクした「公式サイト」にいくつかのモデルコースが出ています。途中でバスや京王線を利用することもできます。
参考までにぽん太の歩いた道の地図をアップしておきます。
ぽん太は細い裏道を歩くのが好きなので、ちょっとわかりにくくなってます。これにとらわれず、自由にお歩きください。
所要時間
ぽん太は全部を歩いて回って、深大寺で蕎麦を食べたりして、全部で約5時間かかりました。御朱印をもらうともっと時間がかかると思いますし、また途中で公共交通機関を使う方法もあります。疲れたら途中でやめても構わないと思います。
参考となるサイト
さあ七福神巡りにでかけよう!
ぽん太は、西調布駅から出発し、西光寺→大正寺→常性寺→祇園寺→深大寺→明照院→昌翁寺、という順序で回りました。
西調布一番街

西調布駅から西光寺に向かう途中の「西調布一番街」は、昭和感がただよう飲屋街です。朝だとお店は閉まっていますが、レトロな雰囲気を味わうために、訪れることをお勧めします。
①西光寺(大黒天)

西光寺に到着。広々とした境内で、あまり人もいなくて静かです。天台宗のお寺のようです。

山門手前の左手に近藤勇の像があります。近藤勇は西光寺がある「上石原村」の生まれで、野川公園の近くに生家跡があります(近藤勇生家跡 - じゃらんnet)。

こちらは仁王門です。調布市内に残る唯一の仁王門だそうで、18世紀初頭の建築です。2階部分には同じ時代の梵鐘が釣られており、鐘楼も兼ねてます。

観音堂です。きれいに飾られ、外に七福神の幟が立ってます。この七福神めぐり、お寺を訪ねてもどこに七福神がいるのかわからない時があるのですが、この幟が目印となります。

戸の隙間から中をのぞくと、おおきな提灯の下に大黒様が祀られておりました。江戸時代初期から西光寺の庫裡に祀られていたそうで、欅の木像です。

提灯の奥には、十一面観音や不動明王が祀られているようです。このお堂には、市指定文化財の元禄時代の「木造観音三十三身立像」が安置されているはずですが、見えないところに祀られているようです。

こちらは本堂の右手の建物の奥に祀られている、市指定文化財の「木造大日如来坐像」です。像内に毛髪を添えた寄進書が納入されており、江戸時代初期に数人の女性が、月待講でたまったお金でこの像を造ったそうです。
②大正寺(恵比寿)

調布駅まで一駅歩いて、有名な布多天神の参道の右側にある中国風の門が、大正寺の入り口です。
大正寺は、大正時代の1915年に、栄法寺、實性寺、不動院の3つのお寺が合併して、元々栄法寺があったところに造られました。この山門は、元は栄法寺の山門だったもので、1827年の建築だそうです。

山門の右に、「栄法寺 布田郷学校跡」という碑があります。布田郷学校(ふだごうがっこう)は1871年(明治4年)に、私塾を元に当時の栄法寺に開設されました。養豚場を経営することで授業料を取らないというユニークなものでしたが、経営不振から3年後に閉鎖されたそうです。

門の内部には、カラフルな仁王像と四天王像があります。

門をくぐって左手に進むと、盗難アジア風の寝釈迦が祀られてます。

その奥に、恵比寿様がいらっしゃいました。ぽん太は思わず歩いて近寄りそうになりましたが、お気をつけください。手前の平坦な部分は土ではなくて、池です。
なんで池の中に恵比寿様がいるのでしょうか? 鯛は海の魚のはず?

目を凝らして見ると、なんか横向いてます。

ふと見ると傍に板がぶらさげてあり、これを叩くと恵比寿様がこちらを向いてくれるそうです。ところが何度やってもピクリとも動かず。なんかぽん太、悪いことをしたでしょうか。それとも恵比寿様が故障中?

奥の観音堂の内部は、まばゆいばかりの空間になってました。
布多天神

大正寺のすぐ先が布多天神です。せっかくなのでお参りしましょう。布多天神につきましては、ぽん太の過去の記事をご覧ください。
③常性寺(布袋尊)

常性寺は布田駅近くの旧甲州街道沿いにあります。境内はあまり広くありませんが、さまざまな建物が密集していて、初詣客でとても賑わってました。鎌倉時代に創建された真言宗のお寺です。
ホームページもあるようです(水子供養・厄除け・方位除けなら【調布不動尊 常性寺】)。

写真は不動尊堂です。江戸時代には成田山新勝寺から成田山不動尊を勧請し、調布不動尊として親しまれているそうです。

太ったおっさんがこっち見て笑ってます。布袋尊です。
普通は大きな袋を背負ってますが、この布袋様は袋の上に座っているようです。お腹の皮膚がただれているみたいですが、腹毛の表現か?

地蔵堂のなかには千体地蔵が祀られておりました。

境内には「小橋 馬頭観音塔」があります。1824年に近隣の住民が協力して、馬の埋葬地に建てたものだそうです。
④祇園寺(福禄寿)

常性寺から北に15分ほど歩いたところにある祇園寺は、静かな雰囲気が漂います。公式サイトはこちらです(ホーム | gionji)。
正面が本堂です。ネットには、本堂の縁の下が「ゲゲゲの鬼太郎」で妖怪たちの集合場所になったと書かれていますが、漫画なのかアニメなのか、何年のどいういうタイトルなのか、いろいろ検索したのですが、見つかりませんでした。

門を入ると、左右にモアイ像が! いや、中国の役人か? このほかにも、どことなく外国風のアイテムが目につきます。

本堂の正面入り口の厨子の中に、福禄寿が祀られておりました。
やっぱりなんか、西洋アンティーク人形っぽいです。

本堂の奥に祀られた阿弥陀如来も、陶器製でアンティーク風。光背は皿みたいです。
ホームページによると、ご本尊の阿弥陀如来は彫刻家の澤田政廣(さわだせいこう、1894 - 1988)の作だそうですが、この像がご本尊なのかどうか不明です。
境内にある二本の松は「自由の松」と呼ばれており、1908年に板垣退助が植樹したものだそうです。当時祇園寺の住職をしていた中西悟玄(なかにしごげん)が、以前は自由民権運動の活動家であったことから、ここで運動の殉教者を慰霊する法要が行われたのだそうです。

こちらは中西悟玄の養子、中西悟堂の歌碑です。日本野鳥の会の創設者で、「野鳥」という言葉は氏が作ったんだそうです。

薬師堂には、行基菩薩が造ったという薬師三尊が祀られており、「佐須薬師」と呼ばれてきたそうです。しかし秘仏なので拝観はできません。

中を覗いてみると、御前立と思われる三体の仏像があります。真ん中は左手に薬壺を持っているので、薬師如来と思われます。薬師三尊といえば、両脇は日光・月光菩薩ですが、向かって右は両手で蓮を持っていてそれっぽいですが、向かって左はなぜか合掌しています。また薬師如来より、両側の方が背が高いのも気になります。なんとも不思議な三尊像です。
『新編武蔵風土記稿』には「前立薬師佛立身の木像長一尺七八寸、是は恵心の作といふ」と書かれています(祇園寺 - 猫の足あと)。1尺7,8寸は、70〜80cmですから、だいたい合ってる気がします。ただし日光・月光菩薩については『新編武蔵風土記稿』には記載がないので、この本が編纂された文化文政期(1804〜1829)以降に付け加えられたものかもしれません。

またこのお寺には、市指定文化財の鉄造僧形八幡伸坐像もあるようです。秘仏薬師三尊とともに、いつか拝観できる機会があるといいのですが。
⑤深大寺(毘沙門天)
祇園寺からさらに北へ進んでいくと、だんだんと田畑がひろがり、林の中の上り坂となっていきます。ホタルのいる川を過ぎ、野草園の中を歩いて行き、左側の細い道を通って中央高速を潜り抜けます。突き当ったら左手の階段を登って住宅街に出るので北東に進んで行き、三鷹通りを渡って進んでいくと、深大寺に出ます。

さすが深大寺、すごい人出です。
深大寺に関しては、説明する必要はないかもしれませんね。公式サイトはこちらです(深大寺ホームページ【厄除元三大師 深大寺】東京都調布市)。
初詣客で大混雑の本堂参拝は省略して、お目当ての毘沙門天を探します。2024年の初詣では、国宝の白鳳仏・釈迦如来像が安置されているる「釈迦堂」に毘沙門天も祀られており、無料で中に入れるようになってました(通常は拝観料300円です)。堂内は撮影禁止のため、お写真は撮れなかったので、例えばこちらの画像(飛べ、天空仙人!!、調布経済新聞)をご覧ください。
木造、像高42,3cm、平安時代後期の作で、調布市指定有形文化財です。今回の七福神のなかでは、文化的価値としてはピカイチかもしれません。全体としては平安後期らしくおっとりしておりますが、表情はかなり怖く、口元は歪んでいて、奥目で鋭いです。一方で毘沙門天が踏みつけている天邪鬼は赤く塗られてマンガチック。きっと後から付け加えられたものでしょう。
お隣には釈迦如来坐像がいらゃっしゃいます。白鳳期特有ののびやかな像で、ぽん太には、湯上がりに浴衣で縁台に座り「よっ」と片手をあげているおじさんにしか見えませんが、立派な「国宝」です。心して拝観しましょう。
深大寺そばを頂きましょう

深大寺周辺には美味しいお蕎麦屋さんが並んでいるので、ここらで腹ごしらえしましょう。
調布市観光協会発行のお蕎麦屋さんのマップは、こちらからご覧ください(→深大寺周辺散策マップ(深大寺そば組合・深大寺奉賛会加盟店のご案内)pdf)。
有名店を含めいろいろなお蕎麦屋さんがあるので、ネットで検索してお好みのところを探してください。
ただしこの時期どこも満員で長蛇の列がができていますのでお覚悟を。
お腹がいっぱいになったところで、ここ深大寺から次の明照院までどうやって行くか考えましょう
①徒歩1時間10分:天気がいい日は野川沿いの道を歩いて行くのがおすすめ。左岸(進行方向左側)だと日当たりが良く、水に浮かぶカモなど、野川の景色を眺めながらのお散歩を楽しめます。健脚で時間がある人のおすすめ。
②バス35分:深大寺から「丘21」で「つつじヶ丘駅北口」へ。さらに「つつじヶ丘駅南口」から「丘31」で「明照院前」下車、徒歩6分。
③タクシー20分
⑥明照院(弁財天)

明照院は、奥まったところに入り口があるので、ちょっとわかりにくいです。広々とした敷地の静かなお寺。深大寺の賑わいとは対比的な静寂を感じます。室町時代の創建で、現在は天台宗です。
本尊は江戸時代の享保年間に奉安された阿弥陀三尊です。運慶作と伝えられ、阿弥陀さまには珍しい半跏踏下げ像(片足を下に垂らした姿)だそうですが、拝観はできません。

弁財天さまはどこにおられるのかとキョロキョロしていると、観音堂に七福神の幟が立っています。ガラス戸は固く閉じられています。

ガラス越しに中を覗いてみると、観音堂だけに中央には観音様が祀られておりますが……。ああ、向かって左の端に弁財天さまがいるではないですか。これはわかりづらい。

肉眼ではよくわからず、お写真を撮って初めてお姿がわかりました。弁財天というと、琵琶を持つ優美なお姿を思い浮かべますが、この像は八本の手を持つお姿で、左手には宝珠を持っており、頭上の蛇(宇賀神)は見えませんが、いわゆる宇賀弁財天と思われます。1662年に近江竹生島から勧請されたもので、当初はお寺の北東にあったという弁天山に祀られておりましたが、1884年にこの観音堂に合祀されたそうです。弁天山がどこなのかちょっと調べてみたけれどわかりません。弁財天像を遷したあとは、宇賀神の石仏を安置したと書いているので、宅地の片隅に人知れず残っているかもしれませんね。
⑦昌翁寺(寿老人)
明照院から、仙川駅の北にある昌翁寺までの徒歩30分もきついです。歩きたくなければつつじヶ丘駅までバスで行き、京王線で仙川に行く方法もありますが、時間的にはあまりかわりません。

立派な山門があります。
ただ、昌翁寺の創建は慶長年間(1596〜1615)ですが、1880年の火災で堂宇を失い、1925年に再建されました。この門も比較的新しいものなのかもしれません。

とはいえ、格式を感じさせる立派な建物です。

さて、寿老人ですが、本堂の入り口のガラス戸のところに、こちら向きに厨子が置かれています。

親しみのある笑顔のおじさんです。隣の鹿ちゃんも可愛いですね。新しそうな像に思われます。
以上で調布七福神巡りのご案内を終わります。日常の忙しさを忘れてのんびり寺社を巡ることで、豊かな一年のスタートが切りましょう。ぜひご家族、ご友人と一緒に訪れてみてください。
『椿姫』シュツットガルト・バレエ団2024(バデネス/フォーゲル)

シュツットガルト・バレエ団の2024年来日公演、前回の『オネーギン』に続いて今回は『椿姫』を観に行きました。とても素晴らしい舞台で、ぽん太は心底から感動しました!
クランコ振付の『オネーギン』が古典を踏襲した美しさなら、ノイマイヤーの『椿姫』は斬新でドラマチック。細部に至るまでアイディアが散りばめられた、洗練された舞台でした。
悲劇的な結末の幕が降りたあと、少し間をおいて観客席から拍手が湧き起こりました。舞台では、物語の中では再会を果たせなかったバデネスとフォーゲルが、役に入ったままの表情で現れ、抱き合う姿に拍手喝采。次第に「ブラボー!」の声が上がり、最後は興奮冷めやらぬスタンディングオべーションとなりました。
今回の来日の最終公演ということもあり、最後はバレエ団のスタッフ達も、中には子供を連れ登場。暖かい雰囲気に包まれながら別れを惜しみ、再会を誓いました。
バデネス&フォーゲルの圧巻の演技
キャスティングは、マルグリット役がエリサ・バデネス、アルマン役はフリーデマン・フォーゲル。先日観た『オネーギン』と同じベアだったので、「またか」と一瞬思いましたが、その卓越した演技力にすっかり魅了され、彼らで観られて本当に良かったと思いました。
ノイマイヤーの振付は、感情表現が踊りだけでなく表情や仕草にも及びます。ぽん太の席は比較的前の方だったのですが、感情の機微や変化を捉えるために、オペラグラスでダンサーの表情を何度も見てしまいました。
バデネスの表情は非常に豊かで、愛らしさや悲哀感を見事に表現。ただ、高級娼婦の気高さや妖艶さには少し物足りなかったです。一方フォーゲルは、大ベテランながらも若々しく純朴なアルマンを好演。説得力のある演技でマルグリットとのドラマを鮮烈に描き出しました。
劇中劇のマノンとデ・グリュー役は、アグネス・スーとマッテオ・ミッチーニが雰囲気たっぷりに踊り、物語に幻想的な深みを加えていました。
また、アルマンの友人のガストン役はアドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァが好演。先日の『オネーギン』では純朴なレンスキーを踊りましたが、今回は社交界慣れした友人役で、全く異なる一面を見せてくれたのも興味深かったです。
ノイマイヤー版『椿姫』の魅力
『椿姫』というと、今日ではヴェルディのオペラが最も馴染みがあると思いますが、ノイマイヤー版の『椿姫』はストーリーがだいぶ異なります。物語はオークションの場面から始まり、ラストではアルマンがマルグリットの死に間に合いません。実はこのバレエ版の方が、原作小説に忠実なのです。
原作を書いたのはアレクサンドル・デュマ・フィス(父は『三銃士』や『モンテ・クリスト伯』で有名なアレクサンドル・デュマ・ペール)。彼は、かつて交際していた実在の高級娼婦マリー・デュプレシをモデルにして、この小説を書き上げました。
原作小説、オペラ、バレエのストーリーの違いに関しては、こちらの椿姫 - 名作ドラマへの招待というサイトにとても詳しく書かれているので、ぜひご一読をおすすめします。もちろん原作小説を読んでみるのもいいと思います。いろいろな翻訳がありまsが、新潮文庫にリンクしておきます。
また、バレエでは劇中劇として演じられる『マノン・レスコー』も原作に書かれております。マルグリットが自らの境遇を重ね、最後までデ・グリューに見守られながら死んでいったマノンに憧れながらも、愛するアルマンをデ・グリューと同じ目に合わせまいと身を引くことを決意するのです。
ここで時系列をおさらいしておくと、アベ・プレヴォーの小説『マノン・レスコー』が出版されたのが1731年。けっこう昔なんですね。それを踏まえたデュマ・フィスの小説『椿姫』の出版が、100年以上後の1848年。それからわずが5年後に、ヴェルディのオペラ『椿姫』が初演されました。アシュトン振付のバレエ『マルグリットとアルマン』が初演されたのは、約100年後の1963年で、ノイマイヤーの『椿姫』は1978年です。
アルマンの父親が舞台下手にずっと座ってますが、舞台上の物語は、札束で侮辱するる場面まで、オークションの日にアルマンが父に語ったことだからです。上手にもオークションに出品されていた絨毯が置かれていることで、それを象徴しています。さらにその中に、マノンが劇中劇や夢想として交錯し、全体が三重構造になっているところなど、知的で興味深いです。札束の場面から後は、ナニーヌがアルマンに渡したマルグリットの手記の内容となっているなど、観るほどに発見があります。
全編にショパンの音楽が使われているのもオシャレです。曲目については椿姫(バレエ) - Wikipediaに書かれているので、ご参照ください。
第1幕はピアノ協奏曲第2番の全曲が使われています。演奏会用の曲なのに、バレエのストーリー展開に音楽が合っていて、しかも細かい曲想の変化に登場人物の心情の変化が見事に対応しているのが素晴らしいです。ノイマイヤーは『ニジンスキー』でもショスタコーヴィチの交響曲第11番全曲を上手に使っていました。
また、アルマンの父親が息子と別れるようマルグリットに迫る恐ろしい場面で、まったく正反対の愛らしい前奏曲17番が疲れているのにもハッとさせられました。
カーテンコールには振付家ノイマイヤー本人も登場し、盛大な拍手を浴びていました。ノイマイヤーは今でこそハンブルク・バレエ団の芸術監督・振付家ですが、若かりし頃はクランコの時代のシュツットガルトバレエ団でダンサーとして踊りながら振付を発表。また『椿姫』の初演はシュツットガルトバレエ団ですから、応援に来ていたのかもしれません。
公演情報
「椿姫」
シュツットガルト・バレエ団2024年日本公演
2024年11月10日
東京文化会館大ホール
公式サイト:https://www.nbs.or.jp/stages/2024/stuttgart/ladyofthecamellias.html
振付: ジョン・ノイマイヤー
音楽: フレデリック・ショパン
装置・衣裳: ユルゲン・ローゼ
世界初演:1978年11月4日、シュツットガルト・バレエ団
マルグリット・ゴーティエ:エリサ・バデネス
アルマン・デュヴァル:フリーデマン・フォーゲル
マノン・レスコー:アグネス・スー
デ・グリュー:マッテオ・ミッチーニ
プリュダンス:マッケンジー・ブラウン
ガストン・リュー:アドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァ
オランプ:ディアナ・イオネスク
ムッシュー・デュヴァル:ジェイソン・レイリー
伯爵N:ヘンリック・エリクソン
公爵:マッテオ・クロッカード=ヴィラ
ナニーヌ(マルグリットの侍女):ソニア・サンティアゴ
ピアノ:アラステア・バヌマン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:ミハイル・アグレスト
グランドピアノ:アレクサンダー・ライテンバッハ(第1幕)
小林知恵(第2幕)
アンドレイ・ユソフ(第3幕)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団2024(ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、『英雄の生涯』)
アンドリス・ネルソンス指揮によるウィーン・フィルの2024年来日公演に行ってきました。今回は日程の関係で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番と『英雄の生涯』のプログラムだけいを鑑賞することになりました。
残念ながら今回は周りの客運が悪く、左側の高齢男性は指揮をするかのように手を動かしたり拍子に合わせて膝を手のひらで叩いて音を立て(流石に『英雄の生涯』の指揮はできなかったようですが)、右のご婦人は途中でプログラムを派手に落とし、後ろの男性が背もたれを蹴ったり。さらに左後ろのサラリーマンは拍手中にスマホで写真を撮ってました。
そんな状況にもめげず、ウイーン・フィルらしいふくよかでホッとする音楽に浸ることができました。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
ネルソンスの指揮を生で見るのは初めてでしたが、あまり指揮をしないのに驚きました。拍子もきざまなかったり、ニュアンスもそんなに指示しなかったり。体調が良くないのかと心配になりましたが、次の『英雄の生涯』ではしっかりと振っていたので、団員にお任せモードだったのかもしれません。
ピアノのイェフィム・ブロンフマンは初めて聞きました。かつては超絶技巧で有名だったそうですが、今回は派手さのない端正な演奏で、細かな緩急や強弱に美しさが感じられました。特に第2楽章は抒情性が際立っていて、この曲の新たな美しさを感じることができました。
アンコールはベートーヴェンのピアノソナタ第7番の第2楽章でしたが、とてもゆっくり弾き始めたので、最初は何の曲かわかりませんでした。繊細なタッチが光る質の高い演奏に心を奪われました。アンコールで聴くのが贅沢に感じられる名演でした。
R. シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』作品40
『英雄の生涯』は昨年のベルリンフィルでも聴いており、ちょっと演目が被ってる気もしましたが、二つのオケの違いがわかって面白かったです。
ベルリンフィルでは壮大で多層的で難解に聴こえた曲が、ウィーン・フィルでは流麗でユーモアに満ち、おしゃれな雰囲気が漂ってました。『英雄の生涯』でこんなにも楽しんで聴くことができるとは意外でした。
ウインナ・ワルツが恒例のアンコールは、2曲とも馴染みのない曲でした。ヨハン・シュトラウス2世の『人生を楽しめ』 と、ヨーゼフ・シュトラウスのポルカ・シュネル 『飛ぶように急いで』だそうですが、『英雄の生涯』の後だったため、4管編成の大オーケストラによる重厚で迫力が新鮮に感じられました。
今から来年の来日公演が楽しみです。
公演情報
ウィーン・フィルハーモニーウィークインジャパン2024
指揮:アンドリス・ネルソンス
ピアノ:イェフィム・ブロンフマン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
サントリーホール
2024年11月13日
公式サイト・https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/wphweek2024/
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
(アンコール)ベートーヴェン:ピアノソナタ第7番 ニ長調 作品10-3 第2楽章
R. シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』作品40
(アンコール)ヨハン・シュトラウス2世:人生を楽しめ 作品340
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル 『飛ぶように急いで』 作品230
【原因と対策】Google Pixel 7aの写真をmacパソコンに取り込んで写真アプリで編集すると、保存できなくなる
macユーザーのぽん太ですが、携帯はGoogle Pixel 7aを使ってます。撮った写真はUSBケーブルを使ってmacの写真アプリに取り込んで、保存しております。
ところが先日、撮った写真を写真アプリで編集し、保存しようとしたら、「変更を保存できません。保存中にエラーが起きました。あとでやり直してください。」というメッセージが表示され、保存できません。
言われた通りにしばらくしてからやり直しても、やっぱり保存できません。
この写真だけでなく、他の写真で試してみても、やっぱり保存できないようです。
これまでは普通に編集できたいたのですが。
写真アプリのライブラリーが壊れているのかと思い、ネットで検索して、「ライブラリーの修復」(→Mac で写真アプリの「ライブラリを修復」ツールを使う方法 - Apple サポート (日本))を試し見みましたが改善せず。
ネットから持ってきたjpg画像を写真アプリに取り込んでみると、これは普通に編集結果を保存できます。
また、何年も前に撮った写真も同じように編集結果を保存できます。
ネットで検索しても同様の事例はありません。
これはぽん太の手には負えないということで、appleの電話サポートに申し込んでみました。
appleの電話サポートはすごいですね。パソコンで申し込んでから1〜2分で電話があり、そのあと何だかんだ30分近くあれこれと対応してくれました。この丁寧で迅速な対応はとても満足できましたが、残念ながら原因と対策はよくわからず、googleのサポートセンターにも問い合わせてみたら、ということで終わってしまいました。
さらに調べていくと、ぽん太の写真のうち、2023年11月30日以前の写真は、Pixel 7aで撮ってますが、普通に編集保存することができ、2023年12月6日以降の写真は編集保存ができません。
さらにネットで検索していて見つけたのがこの記事です→カメラのアップデートでPixel 7a、Pixel 7 Proが『Ultra HDR』をサポート!現状では扱い辛さも。 | ハイパーガジェット通信
写真をより鮮やかに表現することができるUltra HDRはPixel 8で搭載されておりましたが、2023年11月28日のPixelカメラアプリのアップデートで、Pixel 7a、Pixel 7 Proにも搭載されることになったという内容です。
検索してみると、Ultra HDRの画像は、対応していないアプリでは普通のjpegとして扱えるようですが、何かの不具合でmacの写真アプリでバグるようになってしまったのではないでしょうか。
そこでまたまた調べてみて、Pixel 7aのカメラアプリの設定から、Ultra HDRの使用を停止してみました。そしらなんと、従来通りに編集結果を保存できるようになりました!
しかし不思議なのは、何で最近になって急に、1年前まで遡って不具合が生じたのかということ。
macの写真アプリの変更日を見てみると、2024年10月1日となっております。
ということで、結論として、2024年10月1日のmacの写真アプリのアップデートで、何らかの理由で、Pixel 7aのUltra HDRの画像を取り込んだもののの編集結果を保存できなくなったというこのとようです。
対策としては、Pixel 7aの設定で、Ultra HDRを使わない設定にすれば、撮った写真はmacの写真アプリで編集保存できます。
あるいはUltra HDR設定のままにして、写真アプリの次のアップデートでの修正を待つ方法もあるかもしれません。
「オネーギン」シュツットガルト・バレエ団2024/11/3

「オネーギン」と「椿姫」の二大演目をひっさげて、シュツットガルトバレエ団が6年ぶりに来日しました。今回はまず「オネーギン」を鑑賞しました。
当初オネーギン役とタチアーナ役はジェイソン・レイリーとアンナ・オサチェンコがキャスティングされていましたが、オサチェンコが急病で来日できず、さらに当日、レイリーの休演が発表されました。結果としてオネーギンとタチアーナは看板ペアであるフォーゲルとバデネスが踊ることになり、これはこれで大変楽しみでしたが、レイリーとオサチェンコの踊りも観たかったです。
フォーゲルももう45歳ですが、体力が衰えるどころか、以前より顔がほっそりして、渋みが出てきたように思います。そして何より表現力が圧巻でした。
第1幕の「鏡のパ・ド・ドゥ」では、少女タチアーナの恋心が理想化したオネーギンで、自分を優しく暖かく包み込んでくれて、新たな世界へ導いてくれる年上の男性でした。また第2幕の舞踏会でレンスキーをからかうためにオリガと踊るシーンでは、レンスキーが「俺と踊る時とは全然違うじゃないか」と嫉妬するのも無理のない、ピッタリと揃った完璧なダンスでした。ダンスの後半では戯れるような振る舞いになり、時に「これは本気じゃないよ」と言わんばかりの雑な扱いも。
決闘シーンは、オネーギンが本気でレンスキーを殺すつもりだったかどうかは、オペラ版では解釈が分かれるところですが、今回のバレエでは、オネーギンは決闘をやめたかったけりど、レンスキーの怒りが収まらず、最終的にはオネーギンはレンスキーめがけてピストルの引き金を引いてしまいます。撃った後に号泣する演技は心に沁みました。
第3幕の手紙のパ・ド・ドゥでは、成長して侯爵夫人なったタチアーナに、おそらくは生まれて初めての恋の炎に突き動かされたオネーギンが、若き日々の過ちの後悔にさいなまれながら、苦しみの表情で愛を告白します。一方バデネスのタチアーナは、オネーギンの胸に飛び込みたいと思いながらも、公爵夫人という自分の立場、少女時代に受けた心の傷、そして「何であの時ではなく今なの」という複雑な感情が見事に表現されていました。
ぽん太はバレエのテクニックのことはわかりませんが、こうした繊細な感情が、バレエの動きの中に表現されていることに感動しました。
手紙のパ・ド・ドゥはガラ公演では定番の演目ですが、やっぱり全幕で見ると違いますね〜。踊っている方も気持ちの乗り方が違うんじゃないでしょうか。
ただ、前にも書いたことがありますが、タチアーナが最後にオネーギンの手紙を破るというクランコの演出はぽん太は好きでありません。少女の淡い恋心を踏みにじったオネーギンの傍若無人な振る舞いを逆の立場でやり返すのではなく、成熟した女性として毅然な態度で彼の求愛を拒絶してほしかったです。
オリガ役のイオネスクは、タチアーナとは対照的に外交的でちょっと軽率なキャラを見事に踊りました。レンスキー役のダ・シルヴァも端正で美しい踊りでしたが、ややがっしり体型なのが少し残念でした。
ヴォルフガング・ハインツの力のこもった指揮に、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団もしっかりと応えておりました。
バレエ『オネーギン』は、クランコの振付で1965年にシュツットガルト・バレ団によって初演されました。音楽はクルト=ハインツ・シュトルツェが担当。クランコの『じゃじゃ馬ならし』の音楽も彼ですね。『オネーギン』では、チャイコフキーのオペラ『エフゲニー・オネーギン』の楽曲を全く使わず、チャイコフスキーのあまり知られていないピアノ曲などを大幅に編曲しながらも、チャイコフスキー風の響きを残すという職人技を見せています。
クランコ(1927 - 1973)は南アフリカ出身で、イギリスのサドラーズ・ウエルズ・バレエ団(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)などで踊りながら振付を発表。1960年にシュツットガルト・バレエ団に移籍し、『オネーギン』など数々の名作を生み出しました。晩年には飲酒量が増え、1973年に飛行機内で睡眠薬を服用したところ嘔吐して窒息し、45年間の生涯を閉じました。
シュツットガルト・バレエ団の公演、次の『椿姫』も楽しみです!
公演情報
「オネーギン』
2024年11月3日
東京文化会館大ホール
公式サイト: https://www.nbs.or.jp/stages/2024/stuttgart/onegin.html
振付・演出:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
オネーギン:フリーデマン・フォーゲル
レンスキー(オネーギンの友人):アドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァ
ラーリナ夫人(未亡人):ソニア・サンティアゴ
タチヤーナ(ラーリナ夫人の娘):エリサ・バデネス
オリガ(ラーリナ夫人の娘):ディアナ・イオネスク
彼女たちの乳母:マグダレナ・ジンギレフスカ
グレーミン公爵(ラーリナ家の友人):ファビオ・アドリシオ
近所の人々、ラーリナ夫人の親戚たち、 サンクトペテルブルクのグレーミン公爵の客人たち:シュツットガルト・バレエ団
指揮:ヴォルフガング・ハインツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ学校
