ぽん太のよりみち精神科

たんたんたぬきの精神科医ぽん太のブログです。ココログの「ぽん太のみちくさ精神科」から引っ越してまいりました。以後お見知り置きをお願いいたします。

「年始ご挨拶」が復活!隼人くんが与三郎を熱演 新春浅草歌舞伎第1部

 新春浅草歌舞伎を観に行ってきました。妻にゃん子の「推し」の隼人くんが切られ与三郎を演じるとのことで、おつきあいで第1部を観劇。

 今年は松也らの座組になってから10年目の節目となる年なので、演目に古典の大作をそろえているそうです。

 浅草公会堂の入り口には外人さんが大勢並んでました。そうか、それで3階席が売り切れてたのか……。今回は奮発してうん十年ぶりに1階席をとってみました。やっぱり近くの方が臨場感があっていいですね。

4年ぶりの〈年始ご挨拶〉

 浅草歌舞伎の名物〈年始ご挨拶〉、ついに復活しました!

 2021、2022年は新型コロナで休演。昨年は浅草歌舞伎は開催したものの〈年始ご挨拶〉は行われず、定式幕を閉じたままのアナウンスでした。

 〈年始ご挨拶〉は役者さんの素顔の表情に触れられる貴重な機会で、新春浅草歌舞伎の楽しみのひとつ。復活して良かったです。

 当日の担当は莟玉くん。素顔も可愛いですね。ただ今回は演目が長いため、挨拶が短かかったのが残念でした。

若手が全力で挑む「十種香」

 第1部の最初は『本朝廿四孝』の「十種香」。米吉くんが歌舞伎のガッキーこと八重垣姫に挑みました。丸顔で可愛らしい米吉ももう30歳。若さによる美しさから、芸による美しさへの移行が期待される年齢となりました。これからも楽しみに見ていきたいです。

 武田勝頼が登場した時ぽん太は最初は誰だかわからず、チラシを見てやっと橋之助とわかりました。スマートになりましたね。父親ゆずりの荒事だけではなく、こういう二枚目役もできそうですね。

 新悟の濡衣が芝居を締めました。種之助の白須賀六郎 、巳之助の原小文治もキビキビしてました。長尾謙信の歌昇は若いけど貫禄がありました。

隼人くんの「切られ与三郎」

 「源氏店」は隼人くんの与三郎、米吉のお富。

 米吉のお富は口調が玉三郎にそっくりでした。演出も昨年4月の歌舞伎座で演じられた仁左衛門玉三郎のものと同じで、玉三郎に習ったのかしら? 米吉は「十種香」のお姫様役よりも、ちょっとあだっぽいお富さんの方が合ってました。

 そしてにゃん子の「推し」の隼人くんが与三郎。スーパー歌舞伎では活躍しているようですが、古典ではまだまだですな(偉そうですみません)。カッコイイですけど。隼人くんは仁左衛門に習ったのかしら。なかなか仁左衛門の後継者が見当たりませんが、隼人くも有力候補。ぜひ精進を続けて欲しいです。

 蝙蝠の安は松也。巧みだけど声が野太すぎるうえに一本調子。もっと強弱緩急のメリハリが欲しいです。

 多左衛門の歌六はさすがの貫禄。橘太郎の藤八も芝居を締めてました。

勢揃いの「どんつく」で締め

 江戸の賑やかな雰囲気の舞踊「どんつく」で第1部は終了。若手が集まると華やかですね。歌昇の花籠鞠も見事でした。

公演情報

新春浅草歌舞伎

2024年1月第1部
浅草公会堂

公式サイト・新春浅草歌舞伎|浅草公会堂|歌舞伎美人

お年玉〈年始ご挨拶〉  中村莟玉

一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう) 十種香
   八重垣姫 中村 米吉
   武田勝頼  中村 橋之助 
   腰元濡衣  坂東 新悟 
   白須賀六郎  中村 種之助 
   原小文治  坂東 巳之助 
   長尾謙信  中村 歌昇

  三世瀬川如皐
二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
  源氏店
   切られ与三郎  中村 隼人 
   妾お富  中村 米吉 
   番頭藤八  市村 橘太郎 
   蝙蝠の安五郎  尾上 松也 
   和泉屋多左衛門  中村 歌六

三、神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)
  どんつく
   荷持どんつく  坂東 巳之助 
   親方鶴太夫  中村 歌昇 
   太鼓打  中村 種之助 
   大工  中村 隼人 
   子守  中村 莟玉 
   若旦那  中村 橋之助 
   芸者  中村 米吉 
   白酒売  坂東 新悟 
   田舎侍  尾上 松也