ぽん太のよりみち精神科

たんたんたぬきの精神科医ぽん太のブログです。ココログの「ぽん太のみちくさ精神科」から引っ越してまいりました。以後お見知り置きをお願いいたします。

リノベーションされた快適な町屋に宿泊・近江八幡まちや倶楽部<別邸kolmio>


 2022年10月中旬、滋賀の仏像巡りを楽しんだぽん太とにゃん子は、近江八幡市の「近江八幡まちや倶楽部」に宿を借りました。

 このあたりは私たちが好きな温泉がないので、古い街並みにある老舗旅館にでも泊まろうかと探していたところ、ここを見つけました。

 いわゆる「老舗旅館」ではありませんが、歴史的な建物を改築した素泊まりの宿です。内部は古い部分を残しながらおしゃれで現代風にリノベーションされていて、とても快適でした。

 このブログでは、近江八幡まちや倶楽部<別邸kolomio>の宿泊記と、夕食(居酒屋「市」)や朝食(カフェテラスissui)、まちや倶楽部の運営会社・株式会社Wallabyなどをご紹介します。

 

古い建物が並ぶ仲屋町通りにあります

 琵琶湖の南湖畔にある近江八幡市は、かつては安土城の城下町として栄え、近世は近江商人商業都市として発展した歴史ある街です。ヴォーリズが設計した近代建築が点在し、また彼が創業した近江兄弟社の「看護婦さんのマークのメンソレータム」は、ぽん太と同年代の人にとってはちょっと懐かしい思い出です。

 近江八幡まちや倶楽部は、古い建物が並ぶ仲屋町通りにあります。

 ちなみに仲屋町は「すわいちょう」と読みます。昔、仲買人のことを「すわい」と呼び、仲買人たちが住んでいたことから仲屋町(すわいちょう)と呼ばれるようになったそうです(あきんど道商店街について – あきんど道商店街)。

 建物は江戸時代の酒蔵跡をリノベーションしたもので、宿泊施設だけではなく、ショップやカフェ、レンタルスペースなども併設しております。

 今回ぽん太が泊まったのは「別邸」のほうなので、ここでは受付のみすませます。歩いて数十秒のところに宿があります。

築100年の町屋をリノベーション

 

 こちらが今回停めていただいた「別邸Kolmio」の外観。かつては醤油蔵の一部だった町家を改装したもので、築100年の古民家だそうです。外観はほとんど昔のままですね。手前の土蔵が、こんかいぽん太とにゃん子が泊まった建物です。


 入り口には使い込まれたプラスチックの牛乳ボックス。地元のホンマ牛乳ですね。


 宿の看板も小さくて目立たないけど、洒落てますね。

 ちなみにコルミオはフィンランド語で三角形という意味だそうで、「売り手よし、買い手よし、世間よし、三方よし」という近江商人の理念にちなんで名付けたそうです(FKolmioの意味|Kolmio,hotel,cafe,interior|facebook)。

 玄関ホールです😁。映画のセットではありません。このあたりは昔のまんまですね。


 ぽん太たちが泊まった土蔵の入り口です。

 内部は無塗装の木材を使ってきれいにリノベーションされてます。デザインもモダンでオシャレです。

 土蔵の中なので、メゾネットのような感じになっていて、寝室は2階にあります。ナチュラルな雰囲気で、古い家具とモダン・インテリアが上手にミックスしております。冒頭の写真のようにベッドはL字型に置かれていて、手狭ではありますが快適です。

 水回りは1階。洗面台はとってもナチュラルでオシャレです。

 風呂場も清潔で広々していて、ちょっとしたホテルよりも快適です。

 共用部にある台所です。給湯器や飲み物、カップなどが置かれており、自由に使えます。

どんな人が運営しているの?

 古い建物をリノベーションして活用していくというのは、とっても素晴らしいことだとぽん太は感心しました。宿泊施設や宿、ショップに加えて、イベントスペースなども作って、街全体の発展を意識しているのが偉いです。

 いったいどんな人がプロデュースしているのか調べてみました。

 いろいろ検索してみると、上にリンクした株式会社Wallabyというところが運営しているようです。

 こちらのサイト(株式会社Wallaby・宮村利典さん『「何か事業をしなくては」 公務員を16年勤務後に 湧き上がった「まち」への思い』|/オンラインコミュニティ up stream)に、社長の宮村利典さんのインタビュー記事が出ております。

 2012年、不動産業を営んでいた父親が、昔の酒蔵の土地が処分されると聞いて購入。商店街の人たちや市役所が町おこしのためにイベントなどを行ったのがまちや倶楽部のはじまりだそうです。県職員だった宮本さんもこの活動を手伝っていましたが、2015年、まちやクラブを事業として行う一大決心をし、県を退職してWallabyを設立したんだそうです。

 びわ湖放送の「滋賀経済NOW」(2016年10月1日)でこの取り組みが取り上げられ、宮村さんとお父さんの勲さんが思いを語っています。

気さくな女将さんと職人気質のご主人・居酒屋「市」で夕食

 素泊まりなので夕食は各自でいただきます。ぽん太とにゃん子はさっそく夜の街に繰り出しました。この日は営業している店が少なく、入れなかったら近江八幡駅前まで行かなくちゃならないかな、と心配していたのですが、近くの居酒屋「市」に入れました。

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 ちょっと奥まった目立たないところにお店があります。きさくな女将さんと、無口で職人気質なご主人の二人でやっているこぢんまりとしたお店です。お造りからおでん、近江牛までひと通りの居酒屋メニューがありますが、どれも「こだわっていい仕事をしている」という印象で、とても美味しいです。料亭の味ですね。

 ランチタイムはうどんを出していて、女将さんが八幡宮近くで配っているチラシを見てやってきて、美味しさに驚く人が多いようです。

 あまり混んでなかったので、女将さんとご主人にいろいろ話をお伺いしたり、居合わせた地元の人とも楽しい会話を交わすことができました。旅館の夕食も悪くないですが、地方の町で居酒屋に入ると、時々このよな素晴らしい出会いがあります。

美しい奥様が切り盛りするカフェテラスissuiでモーニング

 翌朝は、市の女将さんに聞いたカフェテラスIssuiでモーニングをいただきました。観光名所の八幡堀近くの住宅街のなかにある、おしゃれな雰囲気のカフェです。

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 素敵な奥様という感じのオーナーママが切り盛りしているお店ですが、開店してしばらくすると地元のご高齢の常連さんが次々とやってきてあっという間に満席になりました。人気のお店のようです。パンとコーヒーもとても美味しかったです。

 

基本情報

近江八幡まちや倶楽部<別邸Kolmio> 
住所:滋賀県近江八幡市仲屋町上9-2
公式サイト:https://www.omi-machiyainn.com/宿泊案内/
設備:風呂あり、シャワートイレあり、無料Wifiあり、
料金:蔵の間<メゾネットツイン>素泊まりプラン、2名1室、1人10,200円