9月中旬、ぽん太とにゃん子は初めて箱根美術館に行ってきました。それほど多くはないですけど、縄文土器や埴輪に始まり江戸時代までの、渋めの陶磁器を中心とした美術館でした。また神仙郷と呼ばれる広い和風庭園があり、美しい庭を眺めながらお茶室で抹茶もいただけます。
陶器や和風庭園が好きな人におすすめです。
強羅からケーブルカーで2駅
強羅から箱根登山ケーブルカーに乗って二駅目、「公園上」で下車してすぐ目の前にあります。撮り鉄のように運行を邪魔をしないよう気をつけなが撮影。え〜? 箱根のケーブルカーに乗るのって何年振りだろ。ひょっとしたら小学校時代の遠足以来かも。ケーブルカーって、何歳になってもなんか嬉しいですよね。
世界救世教の岡田茂吉が創設
この美術館の創設者は岡田茂吉です。岡田といっても、先日訪れた岡田美術館の岡田和生ではなく、世界救世教の教祖さまの方ですね。自然農法や、手かざしによる浄霊を行う新宗教のようです。美術の収集にも熱心だったそうで、熱海のMOA美術館もよく知られてますね。
創立は1952年で、箱根で最も古い美術館だそうです。
強羅独特の傾斜地に作られた庭園のなかの坂道を登っていくと、本館の建物が見えてきます。建物は岡田茂吉自身の設計だそうですが、洋風っぽい校舎のような建物の中央に竜宮っぽい屋根がついている感じで、特に素晴らしいわけではありません。
渋めの陶磁器中心の展示品
展示品は陶磁器中心で、数もそんなに多いわけではありません。ぽん太は陶磁器に関しては「何でも鑑定団」ぐらいの知識しかありませんが、きらびやかで派手派手しいものはなく、渋めの作品が多い気がします。乾山や仁清、景徳鎮などの聞いたことある作品もありますが、重要文化財などはないようです。
展示品とその写真は、下にリンクした箱根美術館の公式サイトにけっこう出てます。
尾形乾山の「色絵吉野山文透鉢」(いろえよしのやまもんすかしばち)(江戸時代)です。館内は、フラッシュを焚かなければ自由に撮影ができます。
「埴輪 兎」(6〜7世紀、千葉県出土)です。兎の埴輪は珍しいそうです。なんか可愛いですね。得点高いです。
「三道宝梯降下」(さんどうほうだいこうげ)(パキスタン クシャーン 3世紀)です。海外の石の浮彫の仏像も何点かありました。
名勝指定の神仙郷は地上天国の実現
箱根の山を借景に、強羅の斜面に造られた庭園は神仙郷と名付けられ、国の名勝にも指定されています。
世界救世教 - Wikipediaによると、神の目的は地上天国の実現にあるとし、神仙郷はその地上天国のモデルなんだそうです。そうしたいわれを抜きにしても、素晴らしい庭園です。
園内は「石楽園」「竹庭」などのパートに分けれておりますが、「苔庭」の苔が見事でした。
茶室・真和亭では庭を眺めながら抹茶とお菓子をいただくことができます。抹茶はMOA自然農法で作られているそうで、なんかクリーミーな味わいがあって美味しかったです。窓から見える景色も、紅葉の頃は素晴らしいでしょうね。
基本情報
【美術館】箱根美術館
【開館時間】4月〜11月 9:30-16:30, 12月〜3月 9:30-16:00
【休館日】木曜(祝日は開館)、年末年始
【入館料】一般:900円、高校・大学・65歳以上:700円、中学生以下:無料
入館+抹茶・和菓子セット券:1,620円
※公式サイトからお得なオンラインチケットが購入できます。
【公式サイト】https://www.moaart.or.jp/hakone/
【住所】神奈川県足柄下郡強羅1300