7月上旬、にゃん子の誕生祝いも兼ねて、どこに泊まりたいか聞いてみたところ、「かーぶどっちのとらゔぃーにゅ」とのこと。なにそれ? どこそれ?
ぐぐってみたら、いいお値段じゃん😂
しかしコロナですっと海外旅行も行ってないし、オミクロン株も増え始めてまたしばらく旅行もいけなくなるかもしれないし、清水の舞台から飛び降りたつもりで行くことにしました。
でも実際に行ってみたら、ここが日本かと思うような景観と建物で、料理も美味しくサービスも素晴らしく、まさに「お値段以上」の大満足でした。
- 新潟市の南西、海岸近くに広がるぶどう畑
- 地球にやさしい木造の地中海風ヴィラ
- ディナーは地元食材のフレンチに自家製ワインのペアリング
- 朝食は新鮮サラダに自家製パン
- 敷地内のヴィネスパで温泉にも入れます
- 基本情報
新潟市の南西、海岸近くに広がるぶどう畑
ホテルの住所は新潟市になりますが、中心地からは南西に約20kmの海沿いにあります。
東京から車で行くと、関越道を巻潟東インターで降りて30分弱。角田山を望む田園地帯に、突然ヨーロッパのようなブドウ畑が広がります。ここがカーブドッチ・ワイナリーです。
ちなみにカーブドッチ(Cave d'occi)という名前は、caveはフランス語のワイン貯蔵室、occiは創業者の落希一郎さんの名前から来ているそうです。
ブドウ畑と聞くと、勝沼のようなブドウ棚を思い浮かべる人が多いかと思いますが、これは地面からの熱と湿気を避けるための日本独自のもの。西洋では垣根式栽培が一般的です。寒冷な気候の新潟にあるカーブドッチワイナリーは、垣根式を採用しております。
ワイン畑の一角に施設があるのですが、広い敷地にホテル、レストラン、ショップが点在し、とても広々しています。
地球にやさしい木造の地中海風ヴィラ
これが今回泊まらせていただいた「トラヴィーニュ」です。素敵ですね。地中海風というのでしょうか、テラスのアーチも美しいです。
入り口は、反対側の北側からになります。
玄関を入ると右側にショップがあり、いったん池のある屋外スペースに出て、ホテルの入口となります。アプローチの演出が見事です。
こちらがホテルの玄関ですが、ヨーロッパの教会みたいな雰囲気ですね。
中に入ると、暗めの照明で落ち着いた雰囲気です。そして一番奥まで進むと、壁のほぼ全体を占める窓の向こうに、真夏の日差しに照らされた葡萄畑が広がります。
ホールから玄関方向を振り返ります。左手前は暖炉。冬にはいいですね。タイルが貼られたアーチ状の入り口。同じくタイル貼りの階段。
ヨーロッパのホテルでは、このような玄関ホールの壁伝いの階段をよく見ますね。ぽん太の部屋は2階で、エレベーターもありますが、この階段を登って行きたいです。
ぽん太の部屋は「みつばち」です。部屋の名前は「ぺんぎん」とか「むささび」とか動物さんになっていて、かわいいマークが描かれています。「みつばち」は羽のイラストですね。
お部屋はとても広いです。木の床で落ち着いた雰囲気。シンプルでおしゃれな調度品は、豪華なホテルではなくて、ヨーロッパの田舎の小さな宿の雰囲気です。
明るく広いシャワールームもあります。
そしてテラスに出ると、美しいワイン畑。彼方には角田山(かくだやま)が望めます。ここでゆっくり本でも読んだら気持ちいでしょうが、今日はちょっと暑すぎます。
設計・施工は新潟県の星野建築事務所。「地中海風」をデザインできるのがすごいです。驚いたのは木造建築だということ。ぽん太はてっきりコンクリート造だと思ってました。木造でラウンジの広い空間が作れるんですね。
ディナーは地元食材のフレンチに自家製ワインのペアリング
アミューズは、葡萄畑の傍でいただきます。アペリティフはここカーブドッチワイナリーのスパークリングワイン、ファンピーです。デラウエアとナイアガラという二つの食用ブドウを使っており、フルーティーだけどすっきりしていて、暑い夏にぴったりです。
レストランに移動。こちらはコロニアル風ですかね。妻面の壁龕に開けられた丸窓は、ちょっと教会ぽい感じもします。
若鮎のぶどうの葉包み焼きです。
甘鯛のポワレ ベルモットソースですね。ワイナリー周辺の美味しい新鮮な素材を使ったお料理の数々です。
こちらがメニューです。ぽん太は料理の味を上手に表現できないので、メニューを見てご想像ください。
せっかくのワイナリーステイなので、ワインのペアリングを頼みました。それぞれとっても美味しく、説明もわかりやすくて楽しめました。
ぽん太はサブルの白が一番気に入りました。サブルはフランス語で砂という意味だそうで、ここのワイン畑は日本海から風で運ばれた砂質土壌なんだそうです。そのためかミネラル感があって、暑い夏によくあいました。
夕食を終えて、夕闇の中宿に戻ります。ラウンジでコーヒーをいただきます。
朝食は新鮮サラダに自家製パン
近くの農場で採れた野菜やハーブのサラダです。ドレッシングの味が、しょっぱすぎず、すっぱすぎず、素材の味を生かしてとても美味しかったです。こんないいっぱい食べられるかと思いましたが、見事完食!
パンはカーブドッチワイナリーの自家製パン。オーガニックで素朴な味わい。ブドウの葉で飾り付け。
ランチオンマットに、朝食の素材のマップが描かれています。地産地消ですね。
敷地内のヴィネスパで温泉にも入れます
敷地内にあるもう一つの宿泊施設ヴィネスパでは、温泉に入ることもできます。こちらはモダンな建物ですが、トラヴィーニュと同じ星野建築事務所の設計・施工ですね。
広くていくつもの浴槽がある露天風呂が魅力です。二つの源泉を引いていて、源泉掛け流しの浴槽もあります。
ヨーロッパ風のワイナリー・ホテルでも、やっぱり日本人は温泉が嬉しいですね。
本当に日本じゃないみたいで、贅沢な旅を楽しむことができました。また泊まってみたいです。
基本情報
【ホテル名】ワイナリーステイ・トラヴィーニュ
【公式サイト】
・【公式】ワイナリーステイ|トラヴィーニュ – travigne
【宿泊日】2022年7月上旬
【泉質】2種の厳選あり、どちらもアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
◎源泉掛け流し(加水(-)、加温(-)、循環(-)、消毒(-) )の浴槽もあり。
【宿泊料】ワイナリーステイ1泊2食 club room 2F 2名1室、1人38,500円