令和4年6月下旬、数十年ぶりに箱根旧道(県道732号湯本元箱根線)を車で走っていたら、でっかい赤い鳥居の両側に天使の像が付いている不思議な神社があったので、コレハナンジャということで参拝してみました。
箱根大天狗山神社という新宗教で、日本一幼神供養神社という別名もあり、水子供養に力を入れているようです。神道と仏教、西洋宗教が混ざり合い、色彩も鮮やかで、水色の仏像もあり、ポップでキッチュな空間となっております。
近くに立ち寄った際は参拝をお勧めいたしますが、宗教施設であり、信者さんたちにとっては祈りの場であることを忘れず、興味本位の観光気分で訪れないようご注意を。
- 天使のいる真っ赤な大鳥居がお出迎え
- 日本一幼神供養神社とも呼ばれ水子供養に力を入れています
- 神社の由来
- 撮影禁止の内部は神道・仏教・西洋文化が入り混じった色鮮やかな空間
- 公式サイトやネットの情報
- 基本情報
天使のいる真っ赤な大鳥居がお出迎え
須雲川ICから少し登った急坂の急カーブのところにある巨大な鳥居が目立ちます。鳥居とエンジェルの取り合わせはインパクトがあります。
日本一幼神供養神社とも呼ばれ水子供養に力を入れています
看板に二つの神社の名前が書かれています。「箱根大天狗山神社」というのは何となくわかりますが、「日本一幼神供養神社」というのは聞きなれない名前です。
「幼神」という言葉はぽん太は初耳だったのですが、あとでぐぐってみると、ゲーム(?)の世界ではよく使われるようで、文字通り「幼い神」「子供の神」という意味のようです。
ゲーム以外では、折口信夫の『日本文学の発生』ぐらいしかヒットしませんが、やはり「幼い神」という意味で一ヶ所使われているだけでした。
宗教ということを考えると、ここでいう幼神はいわゆる「水子」のことではないかと思うのですが、中を参拝した印象ではそれで間違いなさそうで、公式サイトにもそう書かれてました。
神社の由来
鳥居の近くに、「此の神社の由来」という案内板がありました。約650年前に中国で、神々と動物たちの間に交わされた約束に端を発するようです。細かいことは皆さんがそれぞれ読んでほしいのですが、平成22年にその約束のほとんどが果たされ、その後は幼神救済を行う神社として発展していく、そしてその節目に大鳥居が建立された、というようなことが書かれています。
撮影禁止の内部は神道・仏教・西洋文化が入り混じった色鮮やかな空間
その内側には和風の門がありますが、随所に西洋アンティーク人形のような像が祀られています。
門の中には広い駐車場があります。また比較的大きな茶店のある休憩所もあり、ちゃんと営業していてお参りの人が入ってました。
案内図です。かなり広い敷地に、幾つもの社殿が建っており、財力がありそうですね。
二番目の鳥居の奥に参道が伸びています。ここから内側は撮影禁止になっており、残念ながら写真はありません。鳥居の向かって左の柱の陰にあるのは、水色の服を着た仏像です。仏教も取り入れられているようです。
内部は全体に色鮮やかで華やか。お祭りの参道のような雰囲気です。参道の向かって左には、ヨーロッパ風の聖人像のような石像も建ち並んでいました。
突き当たりの本宮の内部には、虎やらなんやらが賑やかに並んでおりました。
境内全部を参拝する時間はなかったので、稲荷堂まで参拝いたしました。神社のような、お祭りのような、教会のような、お寺のような、不思議な雰囲気でした。
日本の宗教は、古くから神仏習合という、神道と仏教が融合した形で発展してきましたが、ここはヨーロッパ文化も習合しているようです。
公式サイトやネットの情報
帰ってからネットで検索してみると、公式サイトがあるようです。
宗教法人としては「箱根大天狗山神社」のようですね。開山は昭和55年のようです。旧道をもう少し下ったところに見えた派手派手しいお寺・浄土金剛宗天聖院、少し登ったところにある天聖稲荷大権現神社も同じ宗教法人の運営のようで、似たようなオーラが漂ってます。今回は時間が足らず、参拝を省略いたしました。
ホームページ内に、「幼神供養(水子供養)」と書いてありますね。
箱根大天狗山神社 - Enpediaというサイトには、開祖(教祖)の名前などの情報が書かれていますが、内容の信憑性はわかりません。
秦野市にも大護摩会場とされている施設があるようです(https://goo.gl/maps/oBLAKDPnzH8fJgvB7)。
また茨城県の加波山神社とも関係が深く(加波山神社 真壁拝殿(里宮)|現代神名帳)、真壁拝殿(里宮)は開祖が建立したようです。
基本情報
箱根大天狗山神社・日本一幼神供養神社
住所:神奈川県足柄市m郡箱根町須雲川293
入場:無料